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第13回研究会報告です

 内田です。
 昨日、3週間ぶりとなる第13回研究会が開催されました。
 樋口先生のところでインターンとしてお手伝いをしている渡邊さんを加えて、総勢8名の研究会となりました。
 お盆明けということで少々集まりが心配でしたが、それでもこれだけ集まって安心しています。
 欠席した方の中には何人か体調を崩した方もいるようで、皆様も暑い日が続くようなので注意していただければと思います。


 さて、今回から「養子」のセクションに入りました。
 ヨーロッパと日本の養子の意義の違いから、その制度の変遷までを軽く追ったあとに本編へ。
 養子には「普通養子」と「特別養子」があり、まずは「普通養子」の話から入りました。
 養子は法的な親子関係を発生させるという一種の契約的な側面があります。
 それゆえに、赤の他人が家族になる「婚姻」と似たものとして語られます。
 実際、養子縁組は婚姻とほぼ同じような要件を要求しています。

 婚姻と同じく、「縁組意思」の有無が問題となりますが、これも似たように考えられていることが多く、基本的には「養子の法的効果を全面的に享受する」意思を表示した時点で、これを翻意する特別の事情がない限りは意思ありとされます。

 養子は嫡出子としての身分を得るので、相続に関してはその法定相続分をしっかりと受けられます。
 ですが、養子と実子の争いになる場合も少なくありません。
 昔の日本の背景から「虚偽の出生届」というものも起こり得まして、後から生まれた実子が相続争いで「無効」を言いだすこともあるようです。
 判例では養子は養子で届出をしなければならないとして、「無効行為の転換」を認めていません。

 少子高齢社会の中、養子が注目される可能性もあります。
 次回は養子制度の肝のひとつである「特別養子」の章から始まります。
 8月28日(火)18時より上野区民館302集会室にて開催予定です。

第12回研究会報告です

 内田です。
 少し遅くなりましたが、先週火曜日に開催された第12回研究会の報告をいたします。
 今回も参加者5人と少なく、月末ゆえか忙しいのかなと感じました。

 さて、第12回のテーマは「利益相反行為」及び「親権の終了」でした。
 子とその法定代理人である親との間で起こりうる利益相反行為ですが、そのポイントとしては「親が子の代理権を使用したことによって、子が不利益を受け、親が利益を受ける」という基本概念をどこまで適用するかというもの。
 あくまで「代理」ですから、総則にある代理とそれほど変わりはなく、表見代理のケースも適用されることがあります。
 その基準は「実質的なもの」に置くか、「外形的なもの」に置くかは説が分かれています。
 通説は外形説によっており、判例もそれに近いものになっています。

 親権の終了に関しては今年の4月の民法改正で新しく追加された「親権の停止」についての話が取り交わされました。
 従来の親権喪失に比べて、適用要件が緩く、また本人も代理人を通じて申立ができるなど、より子の利益を重視した措置をとることが可能になりました。
 ここにきて再び増えつつある児童虐待。
 すでにわずか3カ月で30件もの親権停止の申立がなされていることを鑑みると、現在の「家庭の闇」がどれだけ深いか分かるというものです。

 また、樋口先生のコメントで「18歳以上20歳未満の親権」についても議論がなされました。
 児童相談所の所長などが親権者になれるのは18歳までで、それ以上は手が出せないという法の抜け穴が存在するためです。
 もちろん本人等の申立で法定代理人を立てられますが、それを知る該当者がどれだけいるか…という話も出ました。

 人数そのものは少なかったですが、濃い話はできたと思います。


 次回の研究会は2週間休みまして、8月21日(火)の18時より上野区民館302集会室で行います。

第10回、第11回研究会報告です

 内田です。
 前回の更新をお休みしてしまいました。
 申し訳ありません。

 今回は2回分まとめての報告になります。
 まずは10日に行われた第10回研究会から。
 久々に9人が集まりまして、賑やかな研究会となりました。
 この回は「非嫡出子」。
 日本ではあまり多くない非嫡出子ですが、それでも全くいないわけではありません。
 「認知」について多くの時間を割いて読み合わせを行いました。

 認知は意思表示なのか、そうだとすれば「意思の欠缺」や「瑕疵ある意思表示」の問題はあるのかという話から、認知は誰が求められるのか、父の死後でも請求できるのか、出訴期間の起算点はいつか…といった論点についての話をしました。
 認知が「親のため」から「子のため」という考え方の変化により、どこまで認知を認めるかということは大きな問題になるかと思います。


 続いて17日に行われた第11回の研究会です。
 人数は6人とやや少なめになってしまいましたが、引き続き重要論点が続くのでできる限り内容の濃い形で進めていきたいものです。

 この回は「親権」について。
 特に問題になったのは「子の引き渡しについての争い」についてでした。
 離婚問題や未婚の母の問題などで起こりうる争いです。
 「子の利益を考えて、どちらが子の福祉にかなうか」という点も踏まえての判決もありますが、やはり親権を持っている親の方がどちらかといえば強いようです。
 しかしながら、本来の親権者が自己の都合で遺棄したりするようならば、やはり「育ての親」を勝たせてもいいのではないかとも感じました。


 さて、次回は1週お休みを空けまして7月31日(火)18時から開催します。
 会場は上野桜木会館和室です。
 前回は台風で流れてしまったので、今回はできるといいですね。

第9回研究会報告です

 内田です。
 先週の火曜日の第9回研究会についてのご報告です。
 今回も多忙な先生方が多く、6名での研究会となりました。
 そろそろ落ち着いてくると思いますので、次回以降の人数回復には期待したいところですが…。


 今回は「嫡出子」でした。
 「婚姻関係にある男女から生まれた子」という定義付けがされていますが、実際には772条から推定されるものであって、民法上は明確にされていません。
 そのことからテキスト上では「推定される嫡出子」「推定されない嫡出子」「推定の及ばない子」「二重推定の及ぶ子」という分類がなされ、読み合わせ後、それぞれの論点について談義を交わしました。
 また、平成19年の改正点について村上先生より意見がありました。

 それぞれ親子の関係を確定するための訴えが異なっており、特に「嫡出否認の訴え」と「親子関係不存在の訴え」の違いについて活発な議論が交わされました。
 その後は準正についての行を読み込んで、少々早い解散となりました。

 子の問題は先に控えている相続にも大きく影響します。
 次回の「非嫡出子」の項も含めてしっかりと押さえていきましょう。


 次回は明日(7月10日)に、東上野区民館402集会室(今回と同じところです)で18時より行います。
 皆様、奮ってご参加ください。

第8回研究会報告です。

 内田です。
 26日の第8回研究会ですが、6月末ということで忙しいのもあり、参加者はわずか4名と少々寂しい研究会となりました。
 次回は人数が改善されることを信じていますが…。

 今回のテーマは「内縁」の後半です。
 主に「重婚的内縁」の問題点をポイントとして話を進めました。
 近年はこのケースでも内縁の配偶者の権利をある程度認める傾向になっているようですが、それはあくまで法律婚の破綻という事実から来る「事実上の離婚」というものから来ていて、その基準は非常にあいまいです。
 もちろん、法律婚が形式上生きていれば相続などは内縁の配偶者は入りこめませんし、それ以外でもやはり法律婚での配偶者の方が優遇されているという実態があります。
 この辺りの線引きは難しいようで、離婚案件などを受ける場合にはこの辺りもしっかりと事実関係含めて確認すべきものかもしれません。

 後半は「親子」の序章をさわりましたが、実際には意義などの話が続いたのみでした。
 最も話が盛り上がったのは、やはり「北欧では非嫡出子の割合が5割を超えている」という事実でしょうか。
 社会福祉によるものなのか、それとも別の何かがあるのか…という話題に時間を使いました。


 さて、次回第9回の研究会は以下の通り開催します。

日時:7月3日(火)18時~21時
場所:東上野区民館402集会室

 テーマは「嫡出子」と「非嫡出子」の一部になると思われます。
 親族だけに限らず、その後の相続などでも大きな影響を与えるセクションです。
 皆様、積極的にご参加ください!
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