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第17回~第19回研究会報告です

 こんにちは、台東支部の内田です。
 3回ほど空いてしまって申し訳ありません。
 まとめてになってしまいますが、3回分をダイジェストでご報告いたします。


 まずは第17回。
 前回より参加していてくださっている三澤先生、渡邊先生の話を中心に「相続資格の喪失」の部分を重点的に読み込みました。
 相続人たる立場を法的に失わせる「相続欠格」、被相続人の意思で相続人たる地位を奪う「廃除」、そして相続人の意思でその立場を放棄する「相続放棄」。
 前者2つは相続開始前あるいは相続開始とともに失われ、一方後者は相続開始後に放棄します。

 もちろん放棄するケースよりも承認するケースの方が多いわけで、単純承認と法定単純承認、熟慮期間の話も出ました。
 熟慮期間は3ヶ月。
 短いですが、これはやはり相続関係を安定させることを目的としていますのでやむを得ないでしょう。
 なお、これは「自分のために相続が開始したことを知った日」となっていますので、知らない状況にあった場合は進行しません。(また、3ヶ月という期間は多少緩やかに適用されています)


 続いて第18回。
 やや少なめのメンバーでしたが、税理士の高橋先生が参加くださいまして、相続財産に関する話を少し詳しく聞くことができました。
 この回の中心は前述のとおり「相続財産」。
 相続は財産法上の法律関係を全てまとめて承継することが原則となっており、これを「包括承継」といいます。
 ですが、「被相続人の一身専属のもの」は対象外となります。
 具体的には資格や勲章などが挙げられます。

 その他占有権の承継、生活保護受給権(未払分)の承継、そして無権代理人の本人相続といういくつかの論点を読み込みました。
 最後の無権代理人の本人相続は「代理」のセクションでも取り上げられるところでもあります。


 そして先日の第19回。
 メンバーは8人とまずまずの集まりでした。
 この回は主に「相続分」のセクションを読み込みました。
 共同相続の場合、「誰にどのくらい財産を承継させるか?」の「どのくらい」を相続分といいます。
 近年は遺言を利用するケースも増えてきてはいますが、それでも相続において遺言があるケースは「圧倒的に少ない」です。
 ということで民法は遺言がない場合の相続分を定めています。
 これを法定相続分といいます。

 今回から部屋にあったホワイトボードを借りまして、それぞれのケースに分けて図を書き込みました。
 テキストに全て関係図が載っているわけではありませんからね。
 この方が実際に分かりやすかったので、今後は上野で行うときは使うことになるでしょう。

 大きな論点はやはり「非嫡出子」の相続分です。
 「違憲」かどうかは判断が分かれていますが、現在のところは反対意見付与ながらも「合憲」となっており、今後の動向も注目されています。
 その他、特別受益や寄与分にかかる計算など、この回はいつもより「数字」の多い回だったと思います。


 次回ですが、スペシャルセミナーとなりますので次の記事にて告知いたします。
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第16回研究会報告です

 内田です。
 先日火曜日、「スペシャル」と題して第16回研究会が上野区民館で開催されました。
 樋口先生の呼んでくださった先生方も多く集まりまして、総勢14名の過去最多の人数を記録しました。

 この回から後半戦である「相続」が開始しました。
 業務関係では多く絡んでくるテーマですが、一部の先生方を含めて理解度が万全ではありません。
 もちろん、そのためにこの会はあるわけでして…。
 経験豊富な司法書士の三澤先生や同支部の渡邊先生などの話を聞くこともできましたし、非常に内容の濃い時間を過ごせたと思います。

 今回は触りということだったので、細かいことはあまり出てきませんでしたが、一番のポイントとしてはやはり「配偶者の取り分が民法の改正によってどんどん変わっているので、死亡日に関しては気をつけなければいけない」ということ。
 分岐点は昭和22年と昭和55年です。

 その他、代襲相続に関する「同時存在の原則」についてもいくつか論点がありました。
 廃除後の懐胎に関する代襲相続、養子縁組前後の懐胎に関する代襲相続など…。

 途中で少々尺が足りなくなるなど最後はバタつきましたが、おおむねご好評をいただきました。
 今後も多くのメンバーが集まることを楽しみにしたいと思います。


 さて、次回の研究会の予定です。
 1週空けまして、10月9日(火)の18時から上野区民館302集会室にて開催します。
 奮ってご参加ください。

第13回研究会報告です

 内田です。
 昨日、3週間ぶりとなる第13回研究会が開催されました。
 樋口先生のところでインターンとしてお手伝いをしている渡邊さんを加えて、総勢8名の研究会となりました。
 お盆明けということで少々集まりが心配でしたが、それでもこれだけ集まって安心しています。
 欠席した方の中には何人か体調を崩した方もいるようで、皆様も暑い日が続くようなので注意していただければと思います。


 さて、今回から「養子」のセクションに入りました。
 ヨーロッパと日本の養子の意義の違いから、その制度の変遷までを軽く追ったあとに本編へ。
 養子には「普通養子」と「特別養子」があり、まずは「普通養子」の話から入りました。
 養子は法的な親子関係を発生させるという一種の契約的な側面があります。
 それゆえに、赤の他人が家族になる「婚姻」と似たものとして語られます。
 実際、養子縁組は婚姻とほぼ同じような要件を要求しています。

 婚姻と同じく、「縁組意思」の有無が問題となりますが、これも似たように考えられていることが多く、基本的には「養子の法的効果を全面的に享受する」意思を表示した時点で、これを翻意する特別の事情がない限りは意思ありとされます。

 養子は嫡出子としての身分を得るので、相続に関してはその法定相続分をしっかりと受けられます。
 ですが、養子と実子の争いになる場合も少なくありません。
 昔の日本の背景から「虚偽の出生届」というものも起こり得まして、後から生まれた実子が相続争いで「無効」を言いだすこともあるようです。
 判例では養子は養子で届出をしなければならないとして、「無効行為の転換」を認めていません。

 少子高齢社会の中、養子が注目される可能性もあります。
 次回は養子制度の肝のひとつである「特別養子」の章から始まります。
 8月28日(火)18時より上野区民館302集会室にて開催予定です。

第9回研究会報告です

 内田です。
 先週の火曜日の第9回研究会についてのご報告です。
 今回も多忙な先生方が多く、6名での研究会となりました。
 そろそろ落ち着いてくると思いますので、次回以降の人数回復には期待したいところですが…。


 今回は「嫡出子」でした。
 「婚姻関係にある男女から生まれた子」という定義付けがされていますが、実際には772条から推定されるものであって、民法上は明確にされていません。
 そのことからテキスト上では「推定される嫡出子」「推定されない嫡出子」「推定の及ばない子」「二重推定の及ぶ子」という分類がなされ、読み合わせ後、それぞれの論点について談義を交わしました。
 また、平成19年の改正点について村上先生より意見がありました。

 それぞれ親子の関係を確定するための訴えが異なっており、特に「嫡出否認の訴え」と「親子関係不存在の訴え」の違いについて活発な議論が交わされました。
 その後は準正についての行を読み込んで、少々早い解散となりました。

 子の問題は先に控えている相続にも大きく影響します。
 次回の「非嫡出子」の項も含めてしっかりと押さえていきましょう。


 次回は明日(7月10日)に、東上野区民館402集会室(今回と同じところです)で18時より行います。
 皆様、奮ってご参加ください。

第8回研究会報告です。

 内田です。
 26日の第8回研究会ですが、6月末ということで忙しいのもあり、参加者はわずか4名と少々寂しい研究会となりました。
 次回は人数が改善されることを信じていますが…。

 今回のテーマは「内縁」の後半です。
 主に「重婚的内縁」の問題点をポイントとして話を進めました。
 近年はこのケースでも内縁の配偶者の権利をある程度認める傾向になっているようですが、それはあくまで法律婚の破綻という事実から来る「事実上の離婚」というものから来ていて、その基準は非常にあいまいです。
 もちろん、法律婚が形式上生きていれば相続などは内縁の配偶者は入りこめませんし、それ以外でもやはり法律婚での配偶者の方が優遇されているという実態があります。
 この辺りの線引きは難しいようで、離婚案件などを受ける場合にはこの辺りもしっかりと事実関係含めて確認すべきものかもしれません。

 後半は「親子」の序章をさわりましたが、実際には意義などの話が続いたのみでした。
 最も話が盛り上がったのは、やはり「北欧では非嫡出子の割合が5割を超えている」という事実でしょうか。
 社会福祉によるものなのか、それとも別の何かがあるのか…という話題に時間を使いました。


 さて、次回第9回の研究会は以下の通り開催します。

日時:7月3日(火)18時~21時
場所:東上野区民館402集会室

 テーマは「嫡出子」と「非嫡出子」の一部になると思われます。
 親族だけに限らず、その後の相続などでも大きな影響を与えるセクションです。
 皆様、積極的にご参加ください!
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