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第15回研究会報告です

 内田です。
 先週火曜日に開催された第15回研究会についてご報告します。
 初の執行部員のみの研究会となりましたが、それでも予定の関係もありますので開催しました。

 この回は「扶養」「戸籍」についてでした。
 扶養については「私的扶養」「公的扶養」に分かれていて、後者については現在問題になっている「生活保護」のことになりますが、ここでは主に前者についての話になりました。
 民法において「扶養」についての規定は少ないので、どうしても解釈論での争いが起きやすいです。
 また、家庭裁判所での裁量が大きいこともひとつでは問題になっています。
 これは家庭内の複雑な問題が絡んでくるので、ある程度フレキシブルな対応が必要なのです。

 扶養には戦前に提唱された「生活保持義務(最後に残された一片の肉まで分け与える義務)」と「生活扶助義務(己の腹を満たして後に余れるものを分かつべき義務)」に分ける論があり、親の未成熟子への扶養は前者と言われています。
 一方で、子の親に対する扶養は後者とされています。
 もともとの「家」制度の名残という考えもありますが、その辺りはやはり「親→子」への流れに関しては妥当なのではないかと思います。

 親族扶養では争いレベルまで発展すると「押し付け合い」のようになるケースが多くなります。
 そこをどう解決するかが問題になりますね。


 「戸籍」のセクションでは、現在も議論されている「選択夫婦別姓」の件も出ていますが、近年になって「ビジネスネーム(パブリックネーム)」の浸透により、あまり重視されなくなったのではないでしょうか。
 その他、子の姓について親の婚姻や不倫などが絡んだ際にどうなるのかが話されました。


 なお、この回は比較的論点が少ないセクションだったこともあり、執行部同士での情報交換の時間がかなりありました。
 こういった機会も貴重ではありますが、情報の交換は多い方がいいと思いますので、多くの方に参加していただきたいと思っています。


 さて、次回の第16回研究会は東京都行政書士会任意団体名義の学習会として「行政書士とうきょう」にも予定が掲載されている「スペシャル」です。
 多くの参加をお待ちしています。


日時:9月25日(火曜日)18~21時
会場:上野区民館302集会室(和室)

 この第16回から後半戦である「相続」が開始になります!
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第14回研究会報告です

 内田です。
 先週の火曜、第14回研究会が開催されました。
 前回に引き続き、樋口先生のところでインターンに来ていた渡邊さんに同じくインターンの安藤さん、そして八王子支部の大浜先生を加えての会となりました。
 ゲストは3人と多かったものの、レギュラーが4人しかおらず前回よりも少ない形です。
 人数が8人未満だったので、テーブル1つで開始となりました。
 欠席の方の中には夏風邪を長引かせている方もいて、皆様も気を付けていただければと思います。

 さて、今回は「養子」のセクションの中でも大きなキモとなっている「特別養子」を主に読み進めました。
 日本古来の風習である「藁の上からの養子」を法的に顕在化する制度で、「実の親との関係がなくなってしまう」ことが最大のポイントです。
 養親が「子を実子同然に扱う」ということで、かなり厳しい条件が付されます。
 また、通常の養子縁組とは異なり、離縁は原則できません。

 特別養子も普通養子以上に、「子の福祉」が図られます。
 それは要件の一つとして「実方の父母との親子関係を終了が子の利益に合致するとき」というものが挙げられています。
 つまり、その必要性がなければ特別養子縁組はできないのです。

 特別養子制度は「養子を実子として育てたい」という需要を満たすために作られましたが、要件その他の理由により未成年養子以上に使われていません。
 これについてはまだまだ研究の余地があるということでした。


 続いて、親族関係や後見を駆け足で読み進めましたが、論点は少ないのでひとまず流す形になりました。
 とはいえ、成年後見などは私たちにとって重要なものであることは間違いありません。
 今回はできませんでしたが、実際にやるということになれば十分な時間が必要なのではないかと思います。

 なお、ここで「ないこと証明」の話で実務的な話が盛り上がりました。
 業務には多く絡んでくるので、この件も重要です。
 インターンの渡邊さん、安藤さんも真剣に聞かれていました。


 次回は「扶養」からスタートします。
 開催日時は9月11日(火曜日)18時からです。
 会場は上野区民館302集会室となります。

第12回研究会報告です

 内田です。
 少し遅くなりましたが、先週火曜日に開催された第12回研究会の報告をいたします。
 今回も参加者5人と少なく、月末ゆえか忙しいのかなと感じました。

 さて、第12回のテーマは「利益相反行為」及び「親権の終了」でした。
 子とその法定代理人である親との間で起こりうる利益相反行為ですが、そのポイントとしては「親が子の代理権を使用したことによって、子が不利益を受け、親が利益を受ける」という基本概念をどこまで適用するかというもの。
 あくまで「代理」ですから、総則にある代理とそれほど変わりはなく、表見代理のケースも適用されることがあります。
 その基準は「実質的なもの」に置くか、「外形的なもの」に置くかは説が分かれています。
 通説は外形説によっており、判例もそれに近いものになっています。

 親権の終了に関しては今年の4月の民法改正で新しく追加された「親権の停止」についての話が取り交わされました。
 従来の親権喪失に比べて、適用要件が緩く、また本人も代理人を通じて申立ができるなど、より子の利益を重視した措置をとることが可能になりました。
 ここにきて再び増えつつある児童虐待。
 すでにわずか3カ月で30件もの親権停止の申立がなされていることを鑑みると、現在の「家庭の闇」がどれだけ深いか分かるというものです。

 また、樋口先生のコメントで「18歳以上20歳未満の親権」についても議論がなされました。
 児童相談所の所長などが親権者になれるのは18歳までで、それ以上は手が出せないという法の抜け穴が存在するためです。
 もちろん本人等の申立で法定代理人を立てられますが、それを知る該当者がどれだけいるか…という話も出ました。

 人数そのものは少なかったですが、濃い話はできたと思います。


 次回の研究会は2週間休みまして、8月21日(火)の18時より上野区民館302集会室で行います。

第10回、第11回研究会報告です

 内田です。
 前回の更新をお休みしてしまいました。
 申し訳ありません。

 今回は2回分まとめての報告になります。
 まずは10日に行われた第10回研究会から。
 久々に9人が集まりまして、賑やかな研究会となりました。
 この回は「非嫡出子」。
 日本ではあまり多くない非嫡出子ですが、それでも全くいないわけではありません。
 「認知」について多くの時間を割いて読み合わせを行いました。

 認知は意思表示なのか、そうだとすれば「意思の欠缺」や「瑕疵ある意思表示」の問題はあるのかという話から、認知は誰が求められるのか、父の死後でも請求できるのか、出訴期間の起算点はいつか…といった論点についての話をしました。
 認知が「親のため」から「子のため」という考え方の変化により、どこまで認知を認めるかということは大きな問題になるかと思います。


 続いて17日に行われた第11回の研究会です。
 人数は6人とやや少なめになってしまいましたが、引き続き重要論点が続くのでできる限り内容の濃い形で進めていきたいものです。

 この回は「親権」について。
 特に問題になったのは「子の引き渡しについての争い」についてでした。
 離婚問題や未婚の母の問題などで起こりうる争いです。
 「子の利益を考えて、どちらが子の福祉にかなうか」という点も踏まえての判決もありますが、やはり親権を持っている親の方がどちらかといえば強いようです。
 しかしながら、本来の親権者が自己の都合で遺棄したりするようならば、やはり「育ての親」を勝たせてもいいのではないかとも感じました。


 さて、次回は1週お休みを空けまして7月31日(火)18時から開催します。
 会場は上野桜木会館和室です。
 前回は台風で流れてしまったので、今回はできるといいですね。
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